西武新宿駅の新宿駅直結化について

1. はじめに

2018年3月に東京都と新宿区が纏めた「新宿の拠点再整備方針」に、ついに待望の西武新宿駅新宿駅を直結する地下道の計画が盛り込まれた。ルートは下の地図の赤線だ。

この地下道が実現し、西武新宿駅新宿駅が地下で直結すれば、西武新宿線の利便性は飛躍的に向上する(以下、この新たな地下通路を「直結地下道」と呼ぶ)。

都心方面に向かう場合に丸の内線や中央線を迅速に利用できるようになるのに加え、横浜・お台場・成田空港など様々な場所へのアクセスが大幅に改善する。これに伴い、西武新宿線の沿線価値も大いに上昇するだろう。

とは言え、上記の「方針」には多数の事業が盛り込まれており、その中で「直結地下道」のプライオリティを上げて行かなければ早期着工はおぼつかない。より多くの人にこの状況を知って頂き、早期着工を求める声を広げて行くために、このサイトを立ち上げた。

 

2. 「直結地下道」ができたら

西武新宿駅を起点とする西武新宿線を除けば、新宿駅にはJR(中央線快速・緩行、山手線、埼京線新宿湘南ライン)、東京メトロ(丸の内線)、都営地下鉄新宿線大江戸線)、小田急線、京王線(本線、新線)が乗り入れている。

西武新宿駅の改札口は、上記の路線のうちで一番北に位置する丸の内線の改札口から、さらに北に約320メートルの所にある。1分80メートルとして計算すれば徒歩約4分だ。東京での乗り換え時間として特段、長いものではない。

しかし、両駅の間にはちゃんとした乗り換え通路が無く、乗り換えにはもっと時間が掛かる。そのため、多くの西武新宿線ユーザーが、西武新宿駅の乗り換えの不便さを嫌って、新宿から他社路線に乗り継ぐ場合、わざわざ高田馬場と新宿で二回乗り換えている。

ここで、西武新宿駅から他線への乗り換えがいかに不便であるか、他線で一番北に位置する丸の内線の新宿駅への乗り換えを例に見てみよう。

乗り換えに最も多く使われるのが地図の緑色のルートだ。このルートは地上を歩くことになるが、商店街の混雑の中を通過すること、靖国通りを含む2回の信号待ちがあること、アルタの中を1階から地下2階まで階段で降りる必要があることなどもあり、6〜7分程度掛かる。しかも、雨が降ったら傘が必要だ。

一応、地下ルートもある。地図の青色のルートだ。靖国通り地下の「サブナード」を経由してぐるっと回る。ご覧の通りかなり遠回りだ。こちらだと7〜8分掛かる。

もし「直結地下道」が開通すれば、地図の赤色のルートを地下でまっすぐ移動できるようになり、移動時間は4分程度に短縮される。雨が降っても大丈夫だ。これなら、わざわざ高田馬場、新宿と二回乗り換える人もほとんどいなくなるだろう。

とりあえず、丸の内線を例に説明したが、JR線ならそれぞれ1分程度足せば同様の議論が成り立つ。小田急、京王(本線)であればプラス2〜3分だろう。

 

4. 早期着工を目指して

新宿の拠点再整備方針」の25ページを見ると2020年までに関連する都市計画を決定し、その後、事業着手となっている。この都市計画に「直結地下道」の早期着工が盛り込まれるかどうかが極めて重要だ。そういう意味で、この一年が勝負だと言って良い。

そこで皆さまには以下のお願いをしたい。

① ネット上で声を上げること

私も最近まで、この動きがあることを知らなかった。一人でも多くの西武新宿線ユーザーにこの計画が「いい所」まで来ていることを知って貰い、早期着工を求める声を広げて行くことが大切だ。

このブログについてtweetしたり、「西武新宿駅新宿駅直結化を進める会」のtwitterをフォロー、リツイートして頂けると有り難い。また、自身のブログやホームページ等でこの件について取り上げて頂ければ、なお有り難い。

② 関係議員に働きかけること

実際に都市計画を決めるのは東京都であり新宿区だ。もし、知り合いに都議会議員や新宿区議会議員がいたら、せび早期着工を働き掛けて欲しい。

一方で、たいていの人は議員の知り合いなどいないだろう。しかし、多くの議員は自分のホームページで有権者の意見を募っている。ぜひ、「直結地下道」の早期着工を求める意見を送付して欲しい。たくさんの声が集まれば議員も無視できないはずだ。下記のリンクから各都議会議員のホームページに飛ぶことができる。

選挙区別議員名簿 | 東京都議会

 

5. 最後に

今後、新たな情報があれば本サイトで紹介していきたい。また、関連する情報やご意見等があればコメント欄から頂ければ幸甚である。

また、「進める会」と言っても、また立ち上げたばかりだ。今後、賛同者が集まってきた所で「会」としての活動も検討したい。

いずれにしても、今後とも宜しくお願いします。